知ってます?宗像って
東京の通勤圏内なんです!
宗像市には都市再生課という部署がある。平成30年に出来たこの部署は、竣工して50年が経過した市内の団地を、次の50年に向けてどうしていくかを考えるために情熱あふれる人たちが集まったところからスタートした部署なのだそうだ。内田忠治さんと濱村隆さんはそんな部署に所属し「さとづくり48」プロジェクトを、行政の立場から支援してくれている。
企業や地域の「やりたい!」
という声を下支えする仕事です
街の中にはさまざまな制度がありますが、大昔に決めたことがそのまま残っていて、今の街の形態や暮らしに追いついていない場合も多いんです。企業や地域の人が街のためを思って「何かやりたい!」と声をあげても、制度が足を引っ張って、実現できないことがよくあります。ルールはルール。でもそれって本当に街のためになっているのか。これは行政が抱える課題だと思っていて、都市再生課では、これからの街づくりという視点でそれらの制度を根本から見直していきたいと考えています。実は、今進行している日の里団地のプロジェクトもそうでした。制度上あの場所は、住居以外での使用を認めない場所だったんです。もともとは人口増加に対応するために住宅の建設を促進する目的でつくられた制度なのです。これからはどちらかというと人口が減っていくし、高齢化ももっともっと進んできています。20年先30年先の街がどうあるべきかをイメージし、変えないといけないルールは大胆に変えていく。それが私たちの使命だと思っています。(内田さん)
感染症だから見えてきた地方都市の価値
宗像って東京の通勤圏内なの知ってますか?単純に地図上の距離だけをみると、東京からはるか西の地方なんですが、福岡と羽田は飛行機で1時間半なんです。つまり上手に移動すれば2時間半くらいで霞が関に到着できるんです。以前国交省に出向していた時にそのことに気づいて、航空会社を巻き込んだ2地域居住の啓蒙をしていたんですが、そのときは誰にも相手にされませんでした。今、コロナ禍で東京一極集中が見直され、働き方や生活のあり方そのものが変化してきました。そうなると東京にくらべてはるかに家賃も安いし、自然の中で生活ができる宗像の価値って大きく変わってくると思うんです。宗像にはおいしい魚や農産物もありますしね。お試しで宗像に準拠点を置いてもらって、ここで生活をしているうちに何かの拍子にこの街を好きになって住み着いてくれる人が増えると嬉しいなと思って。(内田さん)
行政の中でアイデアを実現していく
内田さんを見ていると、突拍子もないアイデアを口に出して、それらを飄々と実現していっているように見えるかもしれないですが、実は常に周囲の様子をに気にしながら、細かい気遣いをし続けているんです。そうじゃないと誰も任せてくれないですからね。そういった姿勢の一つひとつが積み重なった信頼が、街の中の結果につながっているんだと思います。都市再生課は街づくりの制度を変えることもあります。変化のタイミングでは混乱も起こり、市民の方にご迷惑をかけ、お叱りを受けるだってあります。そんなときにも「お叱りの意見こそ、前向きに受け止めないといけない。それだけ真剣に考えているってことだから」と、真摯に向き合い丁寧に説明する姿を見て、僕も見習わないとと思いました。街を良い方向に変化させていくには、たくさんの説明や調整が伴います。そこも含めて宗像の街を良くしていくために頑張っていきたいですね。(濱村さん)
さとの、ひっさつわざ
勝手なイメージかもしれないが、行政の人ってどちらかというとブレーキ役なイメージがあった。ただ、プロジェクトの中でお二人とお話していると、その印象が完全に崩れる瞬間がいくつもある。目の前の当たり前を柔軟に疑い、これからの時代に本当に必要とされているかを考えている。困難を困難に見せずウヒャヒャと笑いにしてしまう内田さんと、冷静に状況を見つめながらも挑戦の姿勢を崩さない濱村さんのひっさつわざは、行政の立場からやりたいことを実現するためのさまざまな気遣いだと感じた。
さとのビール第一弾に都市再生課のお二人が登場!
日の里団地48号棟がリニューアルした「ひのさと48」には、クラフトビールを醸造するブリュワリーがオープン!宗像産大麦を使用した「さとのビール」第一弾には内田さんと濱村さんのひっさつわざをイメージしたパッケージも登場します。味でもパッケージでもお楽しみください!
他にもたくさんのひっさつわざが!
-
アグリCATSまねき猫:岩佐洋一さん試行錯誤を楽しむ、これが「おいしい」の秘訣です。
-
日の里地区コミュニティセンター:永嶋久子さん日の里にはお土産がなかったので、
地域の子供たちとお饅頭をつくったんです -
鐘崎のあまちゃん:本田藍さん海女を守ることが海を守ることだし
海を守ることが海女を守ること -
カフェロココ:高崎信代さんテンちゃんがきっかけになって、
宗像のいいところを知ってくれたら -
グランジュール:吉武麻子さんアレルギーがあってもなくても
おいしいって言えるものを届けたい -
サニックス:渡邊敏行さんグラウンドでは倒すべき相手でも
そこを出れば友達になれてしまうんです -
ひかり幼育園:堤智行園長答えは子どもたちが持っている
それを引き出し表現できる園でありたい -
日の里学園:北岡先生・堤先生学校と地域がいっしょに
成長していける関係づくり -
宮崎親子:宮崎陽子さん・泰地さん日の里から受け取ったものを、日の里にかえしていく
-
宗像市役所:内田忠治さん・濱村隆さん知ってます?宗像って
東京の通勤圏内なんです! -
大分大学:柴田建先生目的をつくらず、そこにいる。
まちづくりにはそんな役割が必要なんです。 -
社会福祉法人さつき会普通ってなんだろう?
あたり前を広げてみんなが生きやすい社会を
ひのさと48へのアクセス
現地へのアクセスは、JR東郷駅日の里口から徒歩約15分です。駅からタクシーをご利用の場合は「48号棟まで」とお伝えいただくか、下記住所をお知らせください。
〒811-3425 福岡県宗像市日の里5丁目3−98日の里団地48号棟(Google Mapで見る)
プロジェクトへのご意見やご質問
遊びにきてみたい!活動に参加してみたい!宗像市や日の里に住んでみたい!さとづくり48へのご意見やご質問はこちらからお問い合わせください。お問い合わせの内容によっては、回答にお時間をいただく場合もございます。