まちづくりを、さとづくりに

サニックス:渡邊敏行さん

グラウンドでは倒すべき相手でも
そこを出れば友達になれてしまうんです

宗像市にはグローバルアリーナという施設がある。ラグビー・サッカーのグラウンドやテニスコート、体育館などに加えて、宿泊施設まで完備したこの場所では、世界中から若い選手が集まり、国際的なスポーツイベントなどもおこなわれている。渡邊敏行さんは、この広大な施設でイベントを運営をし、世界中から訪れる若いスポーツ選手に関わり続けている。

スポーツを通じて世界から子供たちを招き
言葉や文化を超えた交流をする場所

ここグローバルアリーナは、株式会社サニックス創業者である故 宗政伸一が設立し、一般財団法人サニックススポーツ振興財団が所有する総合スポーツ文化施設です。サニックスには、宗像サニックスブルースというラグビーのトップリーグにも参加するチームがあり、そのホームスタジアムの場所でもあります。ここでは、サニックスが企画するラグビーやサッカー、柔道、ハンドボール、新体操の国際イベントなどをおこなっていて、私自身はその企画や運営をしています。世界中から言葉も文化も違う若者がスポーツという共通の目的で集まり、ここで思いっきり試合や演技をして、生活を共にし、異文化同士で交流してもらって、仲間や友達になってもらうというのが、このグローバルアリーナの大きな目的なんです。

真剣にやりあう関係だから生まれる
言葉や文化を超えたつながり

グローバルアリーナにいると、世界中の人に会えます。各国から言葉も文化も違う10代の選手が大勢集まるので、想像を超えたいろいろなことが日々起こるんです(笑)そんな選手たちに関わりつづけるのは、本当に大変な仕事なのですが、彼らのエネルギーや、真っ直ぐな気持ちに触れることは、他の仕事では絶対に出来ない体験だと思うので、そういう仕事をできる僕は運がいいなと思います。スポーツ文化が本当にすごいなと思うのは、グラウンドの中では、相手に勝つということが目的なので、バチバチに相手のことを敵として捉えてやりあうんですが、そこを離れた次の瞬間には、お互いのジャージを交換しあったり、勝手にルールつくって走り回ったり。言葉も文化も違うはずなんですが、いろんなところで「遊び」が発生していつの間にか友達になってるんです。真剣にやりあったからこそ、相手のことを深く信頼できて、感覚的につながってしまうんでしょうね。

ここで過ごすことで
国を超えた顔つきになる

このグローバルアリーナは、この施設の運営のすべての仕事を自分たちでやっているんです。企業がスポンサーになる国際イベントとかって、イベント会社や代理店に任せっきりなところも多いと思うんですが、ここでは、企画から誘致、イベント運営、選手のサポート、宿泊のもてなし、設備の管理まですべて自分たちで考えてやっています。実はけっこう大変なんですが、全部やるからこその達成感もあるんです。空港で子供たちを迎えたときは、異国から来た外国人の顔なんですが、この場所で数日過ごしてもらって、寝食を共にして、帰国するときには国を超えた顔つきになってるんです。そういう表情を見た時に、この仕事やっててよかったなー!って思いますね。

宗像のスポーツ文化が
世界平和をつくる!?

何年も運営していると、グローバルアリーナでプレーした選手が、世界的な大会とかにも出場することもあります。試合後のインタビューを聞いていると、宗像や僕らのことを覚えていてくれたりすることもあって!素直にうれしいですよね。これはうちの社長の受け売りなんですが、スポーツを通じた世界平和の実現ってあるのかなと思っています。極端な話ですが、この場所でスポーツを通じた国を超えた関係性ができて、世界中に知り合いができると、もしも戦争になっても、お互いの国への攻撃をちょっとだけ躊躇すると思うんです。そんな関係や相手のことを考える時間の積み重ねが、世界の平和につながっていくなかなと。その意味では、地域との交流ももっと深めていきたいと思っていますし、世界規模の交流がおこなわれている隣に、地域の人がふらっと散歩にやってきて、そこで小さな関係が生まれ、それが世界平和に貢献する。そんな場所に育っていければ思っています。

さとの、ひっさつわざ

取材の中で、渡邊さんが、ご自身のことを「許してしまう人」だと言っていたのが印象に残っている。普段は物腰が柔らかく、穏やかに見えるが、お話を聞いていると芯にある熱い想いを感じるからだ。ご自身が元ラグビー選手であることもあって、地域の小学校でタグラグビーを教えることもあるのだそうだが、ルールを破ったり、尊敬のない行き過ぎた行動に対しては、厳しく指導するのだという。「頭ごなしではなく、身体で気持ちをぶつけるんです」そんな気持ちのコミュニケーションが渡邊さんのひっさつわざなのかもしれない。

さとのビール第一弾に渡邊さんが登場!

日の里団地48号棟がリニューアルした「ひのさと48」には、クラフトビールを醸造するブリュワリーがオープン!宗像産大麦を使用した「さとのビール」第一弾には渡邊さんのひっさつわざをイメージしたパッケージも登場します。味でもパッケージでもお楽しみください!

【宗像の人を紹介】

他にもたくさんのひっさつわざが!

【We are here!】

ひのさと48へのアクセス

現地へのアクセスは、JR東郷駅日の里口から徒歩約15分です。駅からタクシーをご利用の場合は「48号棟まで」とお伝えいただくか、下記住所をお知らせください。
〒811-3425 福岡県宗像市日の里5丁目3−98日の里団地48号棟(Google Mapで見る)

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